1973年(昭和48年)頃から5年程は排気ガス規制で、燃費の悪化と出力の低下といった暗い自動車環境だった時期から、1980年を過ぎる頃から徐々にパワーを取り戻し、好景気と相まって1990年頃にはやっとスポーツカーと言える車が復活して、2000年位までは人馬一体的な車が多くの自動車メーカーからホットハッチやクーペタイプのスポーツカーが発売されました。
価格的にもちょっと頑張れば手が届く、コミコミ200万円台中心の物も多く、私を含め当時の多くのドライバーを楽しませてくれました。
ところがそれ以降、自動車メーカーは急激にコストダウン為の部品・ユニットの共通化、省エネの為の燃費の向上と言った方向に舵をきり、スポーツカーのような少量生産の車種をどんどん生産中止になってしまいました。
確かにコストダウン、燃費の向上、安全性の向上ともにとても大切な事なので、避けては通れなかったのは仕方がありません。
結果、車はセダン・ファミリーカーや実用車中心の無難な物に、車体に対してパワーの無い鈍重な車ばかりになりました。これを補って走る車を作ろうとすれば、いくら大企業が頑張っても86程度の大きさと価格になってしまうのは仕方がありません。
話は変わりますが、B110サニーでレースを経験して普段の足もB210サニーだった時期から何台か車を乗り換えEK4シビックに乗った時、最近の車はブレーキが効かないなぁと思いました。けしてブレーキ性能が悪いわけではありません。
そうです、車重が重くなったいたんです。
昔のスカイラインよりシビックの方が重くなっていたんです。
パワーは有るので速い事は速いのですが止まらない。コーナーの進入の重心移動はその分難しくなるのは当然です。
結果、軽快に走れる車ではなくなったというわけです。
性能は年々確実に向上して数値的にはよくなっていても、乗って楽しい車でなはなくなっていると思いませんか?
乗る車から乗せられている車って感じに。
パワーステアリングは昔は高級車専用でしたが、メーカーの技術力の向上とコストダウンのおかげで、フィーリングのいい物になり、今は歳のせいもあってありがたく思いますが、ブレーキは気に入らないものが多いです。初期制動力を向上させているのはいいのですが、踏力に対する制動力のリニアな感覚が低下しているようです。これでは車を楽しく走らせる事は出来ません。パワーアシストは人間の感覚にリニアに比例するものでなくてはならないと思います。
くだらない愚痴をダラダラ書いてしまいましたが、皆さんの中にも同じお考えの方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
話は本題に入って!
そんな良き車時代末期の車(1995〜2005年頃)が安く買える時期になりました。
もちろん、15〜25年前の車ですから安くて当然でしょうと思っても、特別車好きの人気車は高い。
なので人気そこそこの物、これがねらい目。
(以前ヤフオクでフルノーマルのEK4シビック98年式走行3万km位が即決60万円で出ていましたが、私が入札しようとした時点で即決終了)
車両80万円で買って、70万円でリフレッシュ、コミコミ150万円。
軽自動車でも200万円を軽く超える物も多い時代、これでスポーツカーを味わえるなら安いと思いませんか。
間違ってもやってはいけないのは、高年式という言葉に引かれて予算いっぱいの車を買わない事。
いくら高年式と言っても十数年前の車はリフレッシュなしで乗れるとは思わない方がいいです。
足回りのブッシュ等、樹脂類の部品は年式や走行距離だけで傷み具合は決まりません。
ショックアブソーバーも数万km、、いくら丁寧に乗られていたとして10万kmも走っていればかなり傷んでいるはずですから交換は必要になります。
年式・走行距離にこだわり過ぎず、修復ヶ所・いじり回されていないか・純正部品が使えなくなるような改造をしていないかを確認する。要するにメンテナンスの障害になるような物でないかどうかが一番大切な事になります。(私の場合、ちょっと確認を怠った結果、電装系がいじられていた事を見落とし後に大きなトラブルを経験する事になってしまいました)
これとあわせて、メーカーにリフレッシュに必要な部品の在庫があるかどうかの確認します。(年式が年式なので部品が出ないケースがあり、確認が大切)
これさえOKなら安ければ安い程いいです。
エンジンやミッションに関しては整備費用が掛かるケースが多いので、試乗等をしっかりやって慎重に確認してください。
タクシーなんかでは50万kmを走るケースもありますので、10万kmや20万km走っているからと言って、検討対象にならないという物ではありません。
重要なのはオイル交換をはじめとするメンテナンスがしっかりやられていたか、過重な負荷を掛ける運転をされていないかを見極める事が大切です。
ネガキャン&ドリフト&フル改造と言ったたぐいの物は、いくら有名ブランドのパーツが付いていたとしてもNGです。
フルノーマルの車が見つかれは最高ですが、なかなかありません。問題になりやすいのが、いじった所を戻す時適当にやってしまっている車がとても多い事です。(私の場合もこれ)
現車確認は必ずしてください。その時に車の整備知識のある人にしっかりと見てもらう事が大切です。
そして、いい素材の車が見つかったらいよいよリフレッシュです。
早く手をつけたい気持ちがあるとは思いますが、最低でも1000km程度いろいろなスピードでいろいろな道路を走ってみて何が不満かを冷静に考えます。出来ればその車種に詳しい整備スキルのある人に乗ってもらってアドバイスをいただくのがベストです。そしてジャッキアップ等をして部品の劣化具合を実際に確認します。それらの情報をもとにリフレッシュの計画を立てます。
この時、気を付けたい事は、社外品の新品パーツをやみくもに使わない事です。
なぜかというと、高い!の一言。
必ず確認したいのが、純正部品の価格との対比です。
時間があれば、ヤフオク等で気長に程度のいい中古パーツを探してみましょう。
特に、足回りの部品等は新車外しで保管してあった極上品が安く入手できる事もあります。
交換や整備については、資格や専門的知識や設備がなければ出来ない事だけを業者に依頼して、自分で出来る事は極力自分でやる。
これだけ念頭においてリフレッシュを行えば、きっと楽しく充実した自動車ライフを経験出来るはずです。
是非トライしてみてください。
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